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2017年06月28日

【スーツコラム④】お国柄から見るイギリス生地とイタリア生地の違い


今年の梅雨はなかなか雨が降らないですね、
お陰で6月でも夏のような暑い日々が続いています。

さてさて、今日は、生地の違いについて。




生地の産地は、大きく分けて、3種類、国産・イギリス・イタリアの3つです。
中でも、今回は、イギリスとイタリアの違いについて紹介していきます。

同じいわゆる高級スーツの代名詞である、両国ですが、
そのスーツにはそれぞれ違いがあり、それがお国柄を表しています。

皆さん、イギリス人と言えば、何を思い浮かべますか?
逆に、イタリア人に対するイメージはどんな感じでしょうか?

イギリスといえば、カチッとした質実剛健な英国紳士を思い浮かべ、
イタリアといえば、ジローラモさんのようなちょい悪オヤジのようなものを思い浮かべるんじゃないでしょうか?

同じダンディズムをとっても、硬派なイギリス、軟派なイタリアといったところですね。


それもそのはず、そもそもの国の土地柄を考えるとすごくイメージしやすいです。
イギリスは北にあり、いわゆる寒いエリア。
だからこそ、スーツも3つ揃えでカチッとしたくなりますよね。

一方のイタリア。
特に、長靴の先端の南部においては地中海の非常に温暖なエリア。
暖かく気分も開放的になるため、ちょっとはだけたセクシーな感じになりがち。

そうした、お国柄を理解していると、両国が作るスーツ生地の違いがよく分かります。

イタリア生地の特徴は、光沢感と柔らかさ、色柄も豊富で華やかな印象になりやすいです。
そのため、当店でも非常に人気が高いです。

一方のイギリス生地の特徴は少しざらついた肌触り、ハリやコシが強く、
丈夫なつくり、落ち着いた色柄が多くカチッとしまった印象になります。
良いものを長く着続けたい方にお勧めになっています。

どうでしょうか?
すごく両国の特徴をあらわしていますよね。

ちなみに、日本はどうかというと、
両方のいいとこどりをして、値段を安く、コストパフォーマンスを上げた感じになります。

これもこれで日本らしい(笑)

やっぱり、着るものはその国の特徴をよく反映しています。

もし、それぞれの生地の違いをもっと知りたい方がいましたら、お声がけ下さい。




  


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2017年05月28日

【クールビズコラム②】クールビズをカッコよく過ごすには~シャツの衿編~

いよいよ、最高気温が25度を上回るのが当たり前の季節になってきましたね。

街中を見渡しても、ジャケットなしのノータイスタイルの方が多いように思えます。

さてさて、そんなこんなで、クールビズのシャツをテーマにした第2弾。

前回は、ジャケットがなくてもしっかりカッコよく見えてビジネスでも使いやすい柄をご紹介しました。
ただ、職場によってはシャツは白の無地じゃないといけない!という方もいらっしゃると思います。

そこで、今回は、白の無地シャツをいかに着こなすかをテーマにしたいと思います。

そもそも、白のシャツというのは、元々の起源をたどれば、下着のような扱いのものでした。
その上に、ジャケットやネクタイを締めることによって、成り立つ存在であり、全体の下地となるものですね。
だからこそ、無地の白シャツ単体というのはどうしても、カッコよく見せるには、少々工夫が必要になります。

大前提となるのはジャストサイズのものを着ているということになりますが、
本日主にお伝えしたいのは、『衿の形』です。

まず、ビジネスの基本の衿はいわゆるレギュラーカラーです。
ネクタイを締めた時に、一番Vゾーンが綺麗に見える王道のカラーですね。
しかし、このレギュラーカラーこそがノータイでは天敵なんです。
ネクタイを締めることで綺麗に見せている分、ネクタイを外し、ノータイとなると、なんだか締まらない印象になってしまいがち。

では、ノータイの時でも、違和感なく、締まった印象を与えてくれるのは、主に、下記3つ。



左から順に、

ボタンダウン、ワイドカラー、ホリゾンタルカラー

ですね。

ボタンダウンは、見ての通り、衿の端をボタンで留めるタイプのものです。

ワイドカラーは通常のレギュラーをベースに、より開いたタイプのもの。

ホリゾンタルは、ワイドよりもさらに開いたタイプのもの。

ノータイの時のだらしない印象は、襟がひらつくことにあります。
だからこそ、それを防ぐためのボタンダウンや、
逆にあえてより広げることで爽快な印象を与えるワイドやホリゾンタルが相性がいいわけです。

また、衿の大きさも、通常レギュラーカラーですと8cm幅のものが多いですが、
6-7cmくらいの小さめの衿を選ぶと、こちらもノータイの時は、綺麗にまとまって見えます。

これから夏本番でより、シャツの重要度が増してきますね!
そんな時の参考にしていただければと。




  


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2017年05月04日

【クールビズコラム①】クールビズをカッコよく過ごすには~シャツの柄編~

いよいよ5月ですね。

ニュースを見ていると早い企業では、既にクールビズだとか。
ただこの時期はまだ朝晩と昼の気温差を大きいですので、ジャケットなしのノータイスタイルではまだまだ肌寒いところですね。
実際は6月からクールビズスタイルの方も増えてくるのではないでしょうか。

さてさて、そんなクールビズですが、個人的には一言物申したいことが。

あまりに美しくないスタイルの方が多いんです!!

シャツとスラックスだけでそんな何かあるの?と思われる方も多いでしょうが、
これが簡単なようで実は意外と難しいのです。

元々、スーツというのは、完成された美があります。
スーツのベースがあり、シャツの下地に、ネクタイで印象付けがしっかり決まっていれば
誰しもがカッコいいと思うようにできています。
もちろんその中でも着こなしによる差は出ますが、一般的にスーツ=カッコいいというイメージはありますよね。

しかし、クールビズというのは、その完成されたスタイルから、ジャケットとネクタイを除き、
シャツ+スラックスのみの飛車角落ち状態で臨まねばなりません。

そのため、カッコよく見せるには特にシャツに一工夫が必要になります。
スーツはカッコいいが、シャツはいい加減という方は日本には結構多く見られます。
だからこそ、今回は、クールビズでカッコよく見せるために取り入れたいシャツの柄についてご紹介していきます。

ただあ、ビジネスであるため、派手なシャツはどうしても難しいという方は多いですね。
そんな方が抑えておくべき定番ストライプ柄を3パターン。



こちらの3つは当店でも非常に注文が多い柄ベスト10には入るものですね。

まずは、ネイビーロンドンストライプ。
ビジネスの定番柄ですね。グレーのスラックスと合わせていただければ知的なビジネスマンを演出できます。

続いて真ん中は白のシャドーストライプ。
職場的に白シャツでないといけないという方に人気の柄ですね。
光が当たると織り柄でストライプが浮き上がってくるスタイルです。非常に上品な印象を与えられます。

最後に、ロンドンストライプ×クレリック仕様。
出来るビジネスマンならば一着は持っているといっても過言ではないスタイルですね。
衿と袖口のみ白にすることで、清潔さを演出してくれます。
ロンドンストライプが元々持っている知性と組み合わせることで非常に好印象を与えてくれます。
ストライプをネイビーの中でもちょっと明るめにしています。
そうすることで非常に春らしい印象になりますね。

いかがでしたでしょうか?
今回は柄について紹介しましたが、まだまだシャツで見ていくべきポイントはありますがそれはまた次回に。


  


Posted by SATSUKI at 14:34Comments(0)ファッション豆知識

2017年04月14日

【スーツコラム③】ブリティッシュトラッド柄~グレンチェック編~


本日のスーツコラムはブリティッシュトラッド柄についてのご紹介。
本日、お客様から、私のジャケットを差し、「いいグレンチェックだね」とお褒めの言葉をいただきました。

ありがたいですね。
こちらのジャケットですね。



でも、厳密にいうと、こちらは、グレンチェックではあるものの、もう少し正式な名前があるんです。
グレンチェックとはこちらのこと。



もう一度、私のジャケット。


一緒じゃない??
と思われるかもしれませんが、よく見ると、ブルーのチェックが重ねてあるのが見られませんか?
こちらのジャケットベースは、グレンチェックであり、その上にブルーのチェックが重ねてある
通称プリンス オブ ウェールズという柄です。

昔、ウェールズの皇太子が好んで着ていたことから由来が来ています。
ちなみに、グレンチェックのグレンとは渓谷とか谷間の意味で、スコットランド地方の谷間の地域で織られたのが名称の由来です。

具体的には、小さな格子が集まって大きな格子を構成した柄を指し、
千鳥格子やごく小さな格子など四種の単位模様を規則的に並べてあります。


そんなとき、じゃあ、これも、それ?との質問が。


こちらは同様にグレンチェックの上に、パープルのチェックが入っています。
こちらは、厳密にいえば、線の色が違うため、プリンス オブ ウェールズの変則といったところでしょうか。


これらの、グレンチェックやプリンスオブウェールズはブリティッシュトラッド柄を語る上で、欠かせない柄の一つですね。
非常にクラシカルで高貴な印象を与えてくれます。
こちらの柄は、非常に深みのあるため、若い方では、その柄に負けてしまいがちです。

私もジャケット単体・パンツ単体では着ますが、
セットアップスーツとしては、まだまだ似合う年齢と経験を経ていないためまだまだですね。

スーツ業界でブリティッシュ回帰が叫ばれる昨今、ぜひ覚えておいていただきたい柄です。
興味がある方はぜひ、当店にお問合せ下さい。

次回は、また別のブリティッシュトラッド柄のご紹介をします。  


Posted by SATSUKI at 16:07Comments(0)ファッション豆知識

2017年04月09日

【スーツコラム②】馬術服とトラッドスタイル


こんにちは、4月に入りだいぶ暖かくなってきましたね!
春の衣替えとなると、どこかお客様が選ばれるアイテムの軽やかな印象のものが多くなってきます。

そんな中、先日、当店としてはほおっておけない柄を着られている方がいらっしゃいましたので、そのご紹介を。
それはこちらのシャツの柄。



こちらの柄はタッターソール。
ただのチェックではなく、ちゃんと、正しい名前があるんですね。

一般的にこのように、白字に二色使いの格子のことを差します。
さらに、厳密にいうと、赤×黒の組合せがより由緒正しい組合せになります。

こんな柄ですね。



元々タッターソールとは、イギリス初の公設馬市場の創設者の名前です。
当時、そのタッターソール家の馬には、この柄のブランケットがかけられており、
その柄を馬関係者がベストに仕立てたことから世に広がるようになりました。

このように、馬術は、元々、ジャケットやベスト、シャツなどを着用することから、馬術発祥のアイテムやディティールというのは現在でも多く残されているんですよね。

他にも、オーダースーツのオプション加工で、ポケットを斜めにすることができます。
このようにですね。



実はこちらも馬術由来なんです。
通称、ハッキングポケットであり、こうして斜めにすれば馬にまたがったときに、物の出し入れがしやすくなるんです。

他にもスーツの生地でいうと、フランネル生地などは馬術でよく使われてたものですね。


このように意外と馬術とトラッドスタイルには深い結びつきがり、それを知った上で着こなすとまた一味違った印象を与えらますね。

冬になったら、フランネル×ハッキングポケット×タッターソールシャツ、それら全体をブリティッシュテイストでまとめた
馬術スタイルで仕立ててみたいものですね。

特に、スーツで自転車に乗りながら通勤される方にお勧めのスタイルです。
ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

  


Posted by SATSUKI at 17:23Comments(0)ファッション豆知識

2017年03月19日

【スーツコラム①】60年代モッズスーツとの出会い


こんにちは。
先日新規のお客様にご来店頂いたのですが、その際に、お客様が着られていたのがなんと、

モッズスーツ!!

実物を着られている方を見たのは私も初めてです。

モッズスーツとは何か?
まずモッズとは、1950-60年代に若者の間で流行したイギリスのファッションや音楽などの文化のことです。
そして、その時流行ったスーツのスタイルをモッズスーツと呼びます。
細身のVゾーンが狭い3つボタンスーツ。

ビートルズをはじめとする当時のイギリスのミュージシャンが着て、一躍ブームとなったものです。




四つボタンや、丸首衿なしなんてのも見られましたね。





今でも、当時の音楽性を好むミュージシャンはモッズスーツを着ていたりします。



ちょっと前では、ヘアワックスのCMでも使われていましたね。


細かな仕様でいけば、いくつか個性を出すポイントがあります。

まず、ボタンはくるみ釦の場合が多いですね。スーツ地をそのままボタンにも使うものです。
胸ポケットにフラップをつけたりと、
腰ポケットも斜めのハッキングポケットにしたりとポケットに特徴を出すケースも多いです。

あとは、上衿や胸ポケット、腰ポケット、くるみ釦の生地を黒などの共通の生地で別のものに変えて
アクセントを出すものも見られますね。

この当時というともう60年近くが経とうとしています。
しかし、今、見ると逆に新鮮で、お洒落ですね。

ビジネス用には向きませんが、確かに、個性派の方にはたまらない逸品ですね。
今でもミュージシャンの方などが愛しているのがよくわかります。

個人的に今度、仕立ててみようと思いました。
  


Posted by SATSUKI at 11:48Comments(0)ファッション豆知識